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中国四川省大地震

 今日で「中国の四川省で起きた大地震」の発生から3日経ちますが、犠牲者の数が非常に多いようです。ここペースで行くと犠牲者は10万人、20万人軽く超えてしまいそうです。

 地震の大きさも然ることながら、建築物の構造が非常にずさんだったようです。私など素人ですが、テレビ映像から見える建築物の残骸のコンクリートを見ると、非常に脆そうな様子ですね。何と表現したら良いか、何十年の前のコンクリートのように見えます。まるで酸性雨などで劣化したコンクリートのようですね。それともセメントが少なくて砂ばかりが多いコンクリートのように見えました。

 この四川省は三国志の好きな人はよく知っていると思うのですが、このブログでもよく話している諸葛孔明がいた国です。「蜀漢」ですね。非常に険峻な山々に囲まれていて天然の要害です。ですから、守備を固められるとほとんど陥落させることのできない国なのです。

 秦(少し北の現・甘粛省)も漢の高祖(現在でも漢中)もこの蜀(当時は国というより流刑地でした)または周辺が最初の基盤だったと記憶しています。一番はっきりとわかり易いのは、やはり三国志ですかね。ゲームやマンガで流行っていますから。それで、三国時代に諸葛孔明もこの蜀を基盤に何度も長安(西安)に進攻しました。結局、三国志では、魏に代わった晋が蜀を落とすのですが、その時も正規のルートを通過することができず、決死隊を結成して山々を越えて蜀の都の成都に侵入して落城させたわけです。

 幸いにも蜀の君主は凡庸な劉禅で諸葛孔明死後約25年後のことでした。戦争では諸葛孔明の後継者の姜維が頑張っていたのでけっして負けてはいなかったのですが、凡庸な劉禅が突然の敵の都の潜入に驚いて降伏してしまったわけです。

 このように大変険しい地域なので救助は思うようにはかどらない様子です。テレビの映像の様子から地震に対する備えはまったくしていなかったようですね。すべてが足らないようです。そして、この周辺は近代になって共産党の根拠だったらしく、成都周辺には軍事工場も多く、中国というお国柄他国の人間を容易に入れさせられないようです。

 軍事工場の近くならば、おそらくヨーロッパや米国などの民主主義の国でも軍関係者以外は立ち入り禁止になるでしょう。それが軍というものです。恐ろしいですね。人の命より軍事的なものが優先されるわけです。

 他国からの援助要請をなかなか受け入れてくれない状態が続いているわけですが、すでに3日経過している現在、生き埋めになっている人たちの生存はかなり厳しいでしょう。これからの救助活動は早急とは言えないので何とも言えません。

 これから我々が心配しないといけないのは、これから約一年間は世界中に地震が駆け巡るということです。世界のどこにいても地震には特に注意して下さい。

 また、今回の地震のあった周辺には軍事工場も多くあるわけですが、何がしかの被害は出ていないのか?という問題です。化学兵器や生物兵器などは周辺にあったのかどうかが問題です。中国はそんな情報は極秘にしますから我々にはわかりませんが、中国軍が今後この地域を封鎖するようなことがあれば大変なことになっていると判断せざる得ないでしょう。

 今回の地震に関する救助募金を見かけましたら、皆さん募金して上げましょう。ニャンマーと違って中国ならば募金は困っている人にちゃんと届くと思います。しかし、ミャンマーの方は、よほど見極めないと軍事政権の肥やしになる可能性が高いので、募金するにもよほどの関心と注意深さが必要です。

 一例としてこんな募金の仕方があるのをお教えしましょう。アフリカの難民に募金する時、軍事関係者にお金が渡らないよう、貧民を支援しているようなカトリック教会に支援したという話を聞いたことがあります。ミャンマーの場合はこんな回りくどい募金の仕方が必要だと思います。

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