ツボカビ
最近、ニュースやその他の番組などで「ツボカビ」というカビが「カエルを絶滅に追いやってしまうのではないか」とよく言っているのを聞きます。今日のNHK教育テレビの「サイエンスZERO」という番組でもやっていました。
私は子供の頃、カエルが大好きで毎年春から夏が終わるまで飼っていました。私の家の決まりで「生き物はお盆を過ぎたら逃がす」ということで、お盆か悪くても夏休みが終わるまでには逃がしていました。
鳴き声が綺麗だからということで「カジカガエル」を良く飼っていましたが、ついぞ鳴き声は聞くことがありませんでした。あと、殿様ガエル・アマガエル・だるまガエル・モリアオガエルなどを飼っていました。モリアオガエルなどは非常に珍しいカエルだったので捕まえたら非常にうれしく、また皆にうらやましがられたものです。
田植えに時期に田んぼで雨の降る中を網でオタマジャクシごと捕っていたのですが、お百姓さんから物凄く怒られたことがあります。田んぼを荒らしているわけではないので良いだろうと思っていたのですが、今日の「サイエンスZERO」という番組で「カエルは稲につく害虫を食べてくれるのでカエルの数に非常に気を使う」と言っていたので、初めて子供の頃に物凄く怒られた原因がわかった気がしました。
カエルという生き物は、生物界の食物連鎖において非常に重要な位置にいて、多くの害虫を食べてくれるだけでなく、非常に多くの動物の餌になっています。カエルが絶滅するようなことがあったらそれを食物にしている動物の絶滅するかも知れません。その根底には人間の珍しい動物を飼いたいという欲望があると思います。小さな欲望が動物を絶滅にまで追い込んでいるということを我々人間はもっと自覚するべきでしょう。
私が子供の頃は、肉が高くて代わりにカエルなどを食べたものです。今、「狂牛病」やバイオ燃料の関係で肉の価格が高騰して、カエルでも食べないといけなくなった時にカエルがいなかったらどうしますか。そういう時代が来るかもしれません。
「性善説」とか「性悪説」とういう言葉がありますが、私は「性欲説」(誤解しないでくださいね)を唱えます。「人間は生まれながらにして欲に傾く」ということです。
絶滅といえば、「ミノムシ」というのをまったく見なくなりました。庭仕事をしていて「ミノムシ」をまったく見ません。これも海外からの寄生虫が原因で絶滅して行っているようです。子供の頃、お小遣いかせぎのため「ミノムシ」をよく捕ったものです。「ミノムシ」の蓑から何か作れるそうです。何が作れるのか知りませんが。寂しいものですね。
自然を大切にしましょう!!
地球のカエル大集合!世界と日本のカエル大図鑑―世界のカエル156種類・日本のカエル全43種類 著者:松井 正文,関 慎太郎 |
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