失道
まず最初に、「失道」というのは、小説「十二国記」(小野不由美著 講談社文庫)に出てくる言葉です。小説の内容は、皆さんご存知の方も多いのではないかと思います。大変人気がありNHKでアニメ化され、何度も再放送されていますし、現在もBS2チャンネルで夜12時から放送中です。興味のある人は是非見て下さい。
それで「失道」というのは、長いので要約しますと、「十二国の世界は、麒麟という霊獣が一人の王を選び、その王を神籍に入れ不老不死にして正義と慈悲によって国を治めるようにしていかないといけない世界なのですが、そういうことを麒麟を通じて天に要求されているわけです。ところがその天命に外れた行いをして民を苦しめるようなことをする王が出てきたりするわけです。すると、まず麒麟が病にかかりそして死に、麒麟が死ぬと麒麟によって王になった王も死ぬわけです。これを失道の病と言います。」大体このように説明しています。
問題は王が死んだ後です。「王は政治を行う以外にも、天変地異や飢饉、妖魔の出現を抑える働きをしている」のですが、その王が亡くなると、こういう天変地異や飢饉、妖魔の出現が起きてくるわけです。小説では、王が生きている時から起きています。そして、次の新王が決まるまで何年も延々と続くわけです。
私は思うに、昨今のニュースを見ておりますと、日本は「失道の病」にかかっているのではないかと思うようなことが多いです。年金問題を一つ例にとっても、政治家も官僚も腐敗しきっている。地震などの災害も多いことから、明らかに日本は傾いていると思います。日本は民主主義の国ですから十二国記の王にあたる総理大臣がしっかりしないといけません。
日蓮上人も「立正安国論」で次のように言っています。
特に為政者が間違った法で世を支配するようになると、その国や国民は確実に不幸になり危険にさらされるんです。 その国の幸福や安全を守ってくれていたものー見えない福の神たちと表現してもいいんですが、そういう善い力が全部イヤ気がさしてその国を離れてしまうからです。 するとそのあとの空白にその国や国民の安全・幸福を破壊するものー見えない悪神たちとでも言っておきましょうーが、一度にワッと入って来て多くの災いを引き起こすんです
以上、「予言体系I[釈迦と日蓮] やはり世界は予言で動いている 光と闇の奥書」(五島勉著 青萠堂)の45ページから引用しました。
どうでしょう!最近、思い当たる現象はありませんか。五島勉さんの1999年という予言はハズレましたけれども、内容的にはよく当たっていると思います。これからも「予言という立場」から世界や国内の情勢を考えていきたいと思います。
参考文献 「十二国記 月の影影の海(下)」(小野不由美著 講談社文庫)
引用文献 「予言体系I[釈迦と日蓮] やはり世界は予言で動いている 光と闇の奥書」(五島勉著 青萠堂)
月の影 影の海〈上〉十二国記 (講談社文庫) 著者:小野 不由美 |
やはり世界は予言で動いている (予言体系―釈迦と日蓮) 著者:五島 勉 |
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