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アンゴルモアの大王

 ご存知「アンゴルモアの大王」というのは、ノストラダムスの大予言の「1999 7の月」という予言詩に出てくる、人物(?)ですね。五島勉さんの第1作目の「ノストラダムスの大予言」(祥伝社)からずーと登場しているのですが、いまだに謎の言葉です。

 第1作目の「ノストラダムスの大予言」(祥伝社)では、「アンゴルモアの大王」というのは「ジャックリーの乱のことではないか」と言っています。「ジャックリーの乱」というは、1358年にフランスで起きた農民を中心に起きた反乱ですが、その指導者が「アンゴルモアの大王」を名乗ったのですね。

 この第1作目が出版された当時、現代の世の中で農民の反乱はないだろうと誰もが思ったと思うのですが、2000年代になって、地球温暖化で気候は変わり、ガソリンに代わるバイオ燃料の使用によって、食料の値段が大幅に高くなってだんだん民衆の不満が高まって来ていると思うのです。

 それに加えて、日本では年金問題があります。まだ現在は皆さん毎日ご飯を食べることができますが、もし食べることができなくなったら必ず反乱のようなことが起きるのではないかと思います。食パン1枚が1万円という時代が来たらどうしますか。欧米豪ではバイオ燃料の方が儲かるというので我先にトウモロコシを栽培している農家が増えているようです。

 バイオ燃料にするために、人間が食べないからと言って大量に農薬を使っているようです。そうい農法を「収奪農業」といって、農薬のせいで畑はなにも生えない不毛の砂漠になって行きます。そうすれば、バイオ燃料が原因で地球温暖化が加速してしまうということにもなりかねません。

 バイオ燃料が地球温暖化に効果があるというのは、「人間の欲望をデータに入れずに計算された誤った答えである」と私は思います。

 このように考えてくると、「アンゴルモアの大王」というのは「ジャックリーの乱」ということで案外あたっているのかもしれません。皆さんは飢餓状態でどのくらいまで我慢できますか。特に日本は食糧自給率40パーセント以下です。それを一部の金持ちや特権階級の人たちが買い占めていたりしていたらどう思いますか。こういう人間の欲とか業も考えないといけません。

参考文献 「ノストラダムスの大予言ー迫りくる1999年 7の月、人類滅亡の日ー」 五島勉著 祥伝社

「シグマ・ベスト 年表・事典 対照式 世界史要覧」 筑波大学名誉教授酒井忠夫監修 文英堂 

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